宇宙史実習(素粒子@CERN) 2008


0. 最初にやること
              以下のことは、こ この記述です。

  • LXPLUSアカウントの取得を済ませておくこと(EXTERNAL USER)。 (password についてAFS/LXPLUSの項を読め)
  • AISアカウントも貰えるので、authorisation password ( passwordについてaisの項を読め)を設定する。
  •         これではじめて EDHにアクセスできるようになる。EDHは各種の要望/記録のために必要。EDH authorisation password が必要であるが、アカウント取得後に Helpdesk@cern.chにメールを出してpasswordをもらう
  • ATLAS LEVEL4AをWEBに 基づき取得する(EDHが必要)。
  • (到着後)
  • USER登録 ─IDカードを携行しないと敷地に戻れません!
  • LEVEL1-3の講習 (Blg.55)
  • 滞在期間のATLASアクセスリクエスト(<2.3>の必要なアクセス場所は,,,を見よ)をEDHから提出する

  • 1. CERN SUMMER STUDENT OPENLAB
    (案 内) ( 2008年講義内容
    例年7月はじめから8月初旬まで、毎日午前中に、物理(理論、実 験)や実験テクニック(統計学やコンピュータも含む)に関して講義が行われま す。 基礎的な内容から始まり、最新のトピックもカバーされます。せっかくの機会だから興味のあるもの は聴講してください。英語が詳細まで分からなくても、発表資料がアップされる ので自習もできます(英語がわからない最大の問題点は、笑うタイミングがずれ てしまうこと位かな...^o^)。
    分からないことは、皆で勉強会をしてもよいでしょう。
    2. 実習
    基本的に午後は実習の時間にしましょう(SUMMER STUDENTSもどこかのグルー プに加わり実習します)。
    全員、<2.1>を行い、それが終了次第、<2.2>のどれか のテーマを選択して下さい。テーマは参加者間で話し合って、重複しないように 調整してください。
    <2.1>共通テーマ
    目黒君の WEBページに従い、PYTHIAでZ->ee事象をつくり、ATLFASTでATLASの検 出器シミュレーションを通す。そこから電子を捕まえて、PT分布と擬rapidity分 布をつくる。
    これは昨年末にICEPPで行った講習会に沿った方法で解析します。但し、LXPLUS でやりますので、全く同じではありません。そのため、LXPLUSのアカウントは事前に 用意しておいて下さい。
    <2.2> 選択テーマ (+は発展テーマ)
    (A)物理シミュレーション(<2.1>を各自で発展させ解析する)
    「Z->ee生成の重心系エネルギー 10TeVと14TeVでの違い」(生成断面積、運動学量の違いをみる。+generator) 瀬賀, kyotsu, 7/29
    「Z->ee生成のPDF依存性@10TeV」 (生成断面積、運動学量のparton分布関数による違いをみる。+generator) 河 内山, 7/29
    「H->ZZ->4eの観測@10TeV」(EWK ZZのバックグランドを考慮する. MH=200 GeV, +500 GeV、+14TeV) 秦 野, 7/29
    「Z->μμ質量ピークの擬rapidity依存性 @10TeV」 (物質による運動量補正がどのように入っているか。+14TeV) 三 井, 7/29
    「Z/Ψ->eeによる、電子トリガー効率の測定」 (ATLFASTでできたらの話。片方の電子でトリガーし、他方でトリガー要求を満たすか 判断して効率を評価する) 担当者
    「ATLASでのW->μνの検出」 須藤, 7/29
    「ATLASでのγコンバージョンの評価」 武 政, 7/29
    (B)ハードウェア関連
    「SCTの温度分布の測定」 (モニタープログラムにより長期間の温度分布を測定し、冷却システムを理解す る。+HV、LVのモニター) 松 隈, 7/29
    「SCTノイズの測定」 (occupancyデータもしくは3ptGainデータからノイズ測定をする。結果は温度分 布測定値と照らして理解する。) , 7/29
    「ATLASでの飛跡再構成」 (M6の宇宙線データでMDTも含めた飛跡が再構成されました。 WEB そのデータを解析する。+実際の衝突データを見る(8月以降)) , 7/29
    このページからリンクをはりますので、自 分のやったことが分かるよう に整理しておこう。滞在期間の終りころに中間報告をし、年度の終わりに最終 報告をしてもらいます。
    <2.3> SCT SHIFT TRAINING
    SCTのシフトを取るためには、DCS(Detector Control System)全般の理解とモニター の知識が必要となり、5日をかけて実際のシステムで訓練を受けます。 最低限の英会話も必要ですので、全員にとってもらうつもりはありません。ハード関連の選 択をした学生を優先してTRAININGに参加してもらう予定です。 当然、適当な時期に実際にシフト(8日間)をとる事が期待されています。 SHIFT TRAININGのスケジュールにより、<2.1>を後回しにしても構わないことと します。
  • シフトをとるには、 USA15 等への へのアクセスが必要です。EDHによりリクエストを出し、Blg55でTOKEN(ビーム衝突前)をもらいます。
         必要なアクセス場所は、ATLUSAT (USA15 w/Token), ATLUST (UA15 w/Token), ATLAS_U (ATLAS undergroundだが今はControl Room), ATL_SR1(シフトトレーニング用)
  • 実際のビームでのシフトではTokenの代わりに線量計を携帯する(年に2回目もしくは1回目でも2ヵ月を超える借用には6ヵ月以内作成の 健 康証明書が必要)。
  • SCTの仕 組と運転の概要はシフトに不可欠な知識。SR1のセットアップは シフト訓練用。
    3. 最後に
    せっかく外国に来たのだから、回りの人とコミュニケーションを取るように心掛 けよう。多くのSUMMER STUDENTSが楽しくやってるので、折をみてイベントにも 参加しよう。去年、目黒くんは、サッカーのチーム(アルゼンチン)に入り3試 合ともに先発出場して、「MVP」の称号を受けたそうです。他に、バレーボールなど も夕方になると自然に始まります。午前の講義を受けていれば、パーティーのお 誘いもあるかも。というわけで、運動のできる服装を一揃えした方がよいでしょ う。
    参考:2007 年の実習の様子