公募研究A06:三世代の質量構造と新しい物理
代表 | 佐藤 丈 | 埼玉大学 | 助教授 | 素粒子理論 |
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研究の進展状況とこれまでの主な研究成果
大気ニュートリノ及び太陽ニュートリノの観測から、ニュートリノは質量を 持ち、レプトンは世代間に混合を持つということが明らかになってきた。こ の事実を説明するために、標準理論を拡張する必要があり、そのような模型 では一般にこの混合以外の要因もニュートリノ振動を解釈する上で考慮する 必要がでてくる。これを、超対称標準模型に右巻のニュートリノを入れたタ イプの模型でどうなるか調べた。さらに、新しいタイプの振動実験を提案し た。
また、ニュートリノ振動や、超長寿命粒子の観測に関係するかも知れない 量子力学の枠組みについて考察をした。
さらに、超対称標準模型において、stau/stopの混合にCPの破れの影響がある 場合について、bino-like 暗黒物質の対消滅率が飛躍的に上がる場合がある ことを示した。
研究成果公表の状況(主な論文等一覧)
(1) Toshifumi Jittoh, Shigeki Matsumoto, Joe Sato, Yoshio Sato, and Koujin Takeda, "Non-Exponential Decay of Unstable System : Small-Q-Value S-Wave Decay" Phys. Rev. A71, 012109 (2005).
(2) Toshihiko Ota, and Joe Sato, "Signature of the Minimal Supersymmetric Standard Model with Right-Handed Neutrinos in Long Baseline Experiments" To Appear in Phys. Rev. D.
(3) Joe Sato, "Monoenergetic Neutrino Beam for Long Baseline Experiment" hep-ph/0503144
(4) Shigeki Matsumoto, Joe Sato, and Yoshio Sato, "Enhancement of Line Gamma Ray Signature from Bino-like Dark Matter Annihilation due to CP Violation" hep-ph/0505160
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