Printer の使い方



注意:2000年5月の大学外部とのパケット制限開始に伴う変更について

この研究室内にあるプリンタを UNIX/Linux machines, hepsg1, hepsg3, sg4, sg5, sga から使う方法を次の順で説明します。

研究室内のプリンタとプリンタキューについて

UNIX/Linux machines から利用できる研究室のプリンタは、すべてネットワークに直接 接続された PostSctipt プリンタです。 2000年9月20日現在利用可能なプリンタとプリンタキューは以下の通りになって います。 最新の状況は、
    lpc status ["printer queue name" or all]
コマンドあるいは各ホストの
    /etc/printcap
ファイルを見て調べてください。

素粒子実験研究室 PostScript printer 一覧
printer 設置場所 UNIX ホストでの名称 tsukuba.jp.hep.net ドメインとの接続 備考
EPSON LP-9200 PS2 D210 lp9200 モノクロ, 両面
廃棄 QMS 1060 D207 qms モノクロ, 片面
QMS 1060 1F206 qms_1F206 不可 モノクロ, 片面, 学生実験用
廃棄 Canon Pixel Jet D207 pxj カラーコピー機。プリンタとしても使用可
Ricoh SP10PS Pro II/6F 1F301 sp10_1F301 不可 モノクロ, 両面印刷可
Ricoh SP10PS Pro II/6F 1F105 sp10_1F105 不可 モノクロ, 両面印刷可
IBM InfoPrint 40 D207 ip40 モノクロ, 両面
Fuji Xerox DocuCentre 250 D208 dc250 不可 プリンタ兼用コピー機 (hepsg1, hepsg3 のみ)
Tektronix Phaser 850 D207 phaser850 カラー(モノクロも可), 片面・両面
Tektronix Phaser 850 1F105 phaser850_1F105 カラー(モノクロも可)、片面・両面
Tektronix Phaser 7700 D207 phaser7700 カラー(モノクロも可)、片面・両面

注意



研究室の UINX ホストでは lpd デーモンを使用しており、 プリントには lpr コマンドを使います。 lpr で指定されたファイルは、一旦各ホストのスプールエリアにコピーされ、 hepsg1 以外のホストではさらに hepsg1 のスプールエリアにコピーされた後、 hepsg1 から CAP (Columbia AppleTalk Package) のユーティリティープログラムを 使ってプリンタに転送されます。 tsukuba.jp.hep.net のドメインのホストからのファイルは、 hepsg1 の代わりに sg4 のディスクにコピーされます。

ファイルのプリント

ファイル転送に CAP が使われるプリンタの場合は、CAP のユーティリティープログラム (papif) により、ファイルが PostScript ファイルであるか、 通常の text ファイルであるかが自動的に判別されます。 さらに text ファイルには日本語コード対応のフィルタがかけられますので、 に対して、同一の命令 (lpr) でプリントをすることができます。

例えば、D207号室の QMS 1060 (UNIX 上のプリンタネーム: qms)に your_file.txt というテキストファイルを出力するには、次のようにします。

    lpr -Pqms your_file.txt
または、
    setenv PRINTER qms
    lpr your_file.txt
としてもできます。 setenv 命令は、同一の shell セッションの中であれば、何度も行う必要は ありません。 よく使うプリンタ queue の名前を .cshrc ファイル等の中で設定しておくと よいでしょう。 (アカウント作成時の .cshrc をそのまま使っている人は、 qms に 設定されています。)

大きなサイズの PostScript ファイルをプリントする場合の 注意点

ファイルを lpr 命令でプリントするとき、通常は出力するファイルはそのホストの spool area に一度コピーされた後、プリンタに送出されます。 この関係上、研究室の UNIX hosts では、プリントするファイルの大きさの 上限を、ファイル一つ当たり約 10MB としています。 これを上回る大きさのファイルをプリントする場合は、 ファイルを一度 hepsg1 からのアクセスが可能なディスク (hepsg3:/usr/users/など) にコピーした後、hepsg1 から lpr 命令に -s オプションをつけて プリントしてください。 ただし、qms または pxj を利用する場合は、 sg4 にコピーした後、 同じようにプリントしてください。
例:
    lpr -Plp9200 -s your_file.ps
こうすると spool area には symbolic link が置かれるようになり、指定した ファイルが直接送出されることになります。 この場合、プリントが完全に終了するまで、そのファイルを消去・変更などしない ようにしてください。

PostScript ファイルをプリンタの両面プリントモード時に 片面プリントする方法

研究室の EPSON LP-9200 プリンタは通常両面プリントモードで動作していますが、 もちろん片面プリントをさせることも可能です。 プリンタ本体のパネルのスイッチ操作でも可能ですが、同時に使用しようとしている ユーザがいてタイミングを合わせるのが面倒な場合などは、 PostScript コマンドを 使ってその job だけ片面プリントをさせることが可能です。 PostScript ファイルの場合、次の二行をファイルの先頭に付け加えることによって、 片面プリントが行われます。
    %!PS-Adobe-2.0
    << /Duplex false >> setpagedevice
これをファイルあるいは標準入力の先頭につけて出力する shell script (例:psnod)を用意しておくと、例えば、
    psnod ps_file_name | lpr -Plp9200
として、用紙の片面のみにプリントすることができます。 ただし、この方法は、 PostScript ファイルの内部で両面プリントモードが 指定されている場合はうまくいかないことがあります。 (ある version の atops の output 等) その場合は PostScript ファイルを作成する application の方でプリントモードを 指示させるようにしてください。 (Alpha/VAX の ATOPS(v.1.1) の場合の /ND option 等)

同じことを Alpha/VAX (UTKBP) で行うには このコマンドを使ってみてください。

$ @USR$ROOT:[YOKOYAMA.COMMANDS]PRIPS_NO_DOUBLE_SIDED ESPER$PRINT_D207 'ps_file'
また、印刷の方法をメニューから選ぶようにしたコマンドも用意しました。
$ @USR$ROOT1:[YOKOYAMA.COMMANDS]PRIPS.COM

標準 (A4) と異なる用紙を使いたい場合

qms 及び lp9200 には、標準の A4 の用紙の他に、 通常 US-Letter の用紙もセットしてあります。 プリンタは PostScript ファイル中に用紙サイズを指定する命令があれば これを認識して自動的に使用する用紙を切り替えますので、 両面モードを解除するときのように、 PostScript ファイルに適当な header をつけて default (A4) 以外の用紙を使うことができます。

hepsg3 では、

    psletter ps_file_name | lpr -Plp9200
とすることによって、 US-Letter サイズの用紙を使うことができます。

また、プリンタ機能付きのコピー機 Fuji Xerox DocuCentre 250 では、 A4 以外の用紙 (B4, B5 等) がセットされていれば、 それらを利用することができます。 その場合は、 hepsg3 で、

    pssize b4 ps_file_name | lpr -Pdc250	# 倍率を変えない場合

    psmag b4 ps_file_name | lpr -Pdc250		# A4 から B4 に拡大する場合
などとします。

また、これもプリントモード変更の時と同様ですが、 PostScript ファイルの内部で、すでに使用する用紙が指定されている場合は、 うまくいきません。

繰り返しますが、 dc250 は、コストがやや高いため、また、コピー作業を優先させるため、 特に必要がないときは lp9200 や qms を利用するようにしてください。

プリントジョブをキャンセルするときは...

一度 submit したプリントジョブをキャンセルするときは、 以下の手順に従ってください。
  1. プリントキューの状態を確認して下さい。
  2. プリントジョブをキューから消去して下さい。
  3. 再びキューの状態を見て、自分のジョブがなくなっていることを 確認してください。 VAX のキューが "Aborting" 等の状態になったまま復活しないときは、 VAX(UTKBW6) の LWRESTART を使ってプリントキューのリスタートを行って 下さい。
    	$ SET HOST UTKBW6
    	...
    	Username: LWRESTART
    	Password:
    	...
    	 1 RESET ESPER$PRINT_D207*
    	 2 RESET QMS$PRINT_D207*
    	 3 RESET PHASER$PRINT_D207*
    	 ...
    	 9 QUIT
    	? [9] 1
    	...
    	Ready? [Y]Y
    
    
  4. プリンターのコントロールパネルを使ってプリンタのリセットを行う必要が ある場合は、他のユーザーのプリントジョブが "Pending" 等の状態で同じ キューあるいは GENERIC QUEUE に無いことを確認して下さい。 そのようなジョブがある場合は、そのユーザーにも頼んで、 まずそのプリンタでプリントしようとしている全てのジョブを止めて下さい。 その後 VAX(UTKBW6) の LWRESTART を使ってプリントキューのリスタートを 行い、プリントキューが "idle" の状態で、 "Printing" "Aborting" "Pending" 等のプリントジョブが一つもないことを確認して、 プリンターのスイッチでプリントジョブをキャンセルして下さい。


Masahiko Yokoyama
yokoyama@hep.px.tsukuba.ac.jp