平成16年度公募研究募集要領(平成15年9月)
特定領域「質量起源と超対称性物理の研究」 (平成13年度開設)
領域略称:質量起源,領域番号:414
領域代表者:金信弘(筑波大学物理学系)
本領域は,現代物理学の最も基礎的かつ興味深いテーマ「物質に質量があるのはなぜ
か,その物質の質量を決めている物理法則は何か」を現行の加速器(TEVATRON,Bファ
クトリー,Kファクトリー)を最大限利用して解明することを目的としている. 現
代素粒子物理の基礎理論である標準理論においては,クォークやレプトンの質量は実
験で決定されるべきパラメータである.標準理論は,これらフェルミオンの質量パラ
メータを9個(ニュートリノの質量を含めれば12個)持っている.これらのパラメー
タをアプリオリに決定する原理すなわち標準理論よりいっそう基礎的な物理の手がか
りを得ることが,現代素粒子物理学の急務である.特に,ヒッグス粒子の直接および
間接探査による電弱対称性の自発的な破れのメカニズムの研究,そして標準理論から
のずれの検出を目的としたB中間子,K中間子システムにおける精密測定を重点的に行
うため,次の研究項目について「計画研究」により研究を推進する.
さらに,次世代の素粒子物理学を担う研究者が将来の加速器(JHF,LHC,GLCなど)
を使った実験に対し積極的に提案をし,かつ開発研究を行うことができるよう,関連
する一人または数人の理論研究者,実験研究者による,
年度当たりの申請額上限500万円程度で,2年以内の研究を公募する.
(研究項目)
将来計画の立案,実験装置の開発,現象論的理論研究等々,
奮って応募されるよう,お願いいたします.
LHC・GLCの実験研究はA01,理論研究はA06で応募してください.
なお,応募にあたっては,「同一領域内の重複申請の禁止」に
十分注意されるようお願いいたします.重複申請は,データベース検索により
自動的に審査対象外となります.(審査以前に,失格となります.)
また,上記研究項目計画の研究代表者は,
です.御質問等ございましたら,何なりと御連絡下さるようお願いいたします.
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