TCHoU, University of Tsukuba

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素粒子構造研究部門
Division of Elementary Particles

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- 概要 - 構成員 - 業績 - 研究会等 - 資料 -

kiri_16 新着情報


kiri_16 概要

宇宙史国際研究拠点・素粒子構造部門では, (1) ビーム衝突型の高エネルギー粒子加速器を用いた実験, (2) 宇宙背景ニュートリノを用いたニュートリノ崩壊探索, (3) 超弦理論 の研究を行っている。

(1) は,欧州原子核研究機構(CERN研究所)のLHC 加速器での陽子陽子衝突実験 ATLAS において,世界最高の衝突エネルギーでの素粒子反応の研究を行っている。 特に,ヒッグス粒子の性質の詳細な研究は,電弱対称性の破れと素粒子質量の起源を明らかにするとともに,素粒子標準理論を超える物理への手がかりを与える。 今後,LHC加速器のエネルギーおよび輝度の向上が予定されており,ATLAS 検出器も増強が必要となる。そのための粒子飛跡検出器の開発を行っている。

(2) は,ニュートリノがクォークやレプトンと比べてはるかに小さな質量を持つことに着目し,その質量の絶対値を決定して素粒子質量の起源を解明することを目標とする。 ニュートリノの輻射崩壊で生じる赤外線領域の光子を観測するために,超伝導接合素子(Superconducting Tunnel Junction, STJ)を用いた,高いエネルギー分解能を持つ光検出器を開発している。 将来は,宇宙背景ニュートリノの観測のために,ロケットおよび人工衛星を利用した実験(COBAND 実験)を計画している。 なお,宇宙背景ニュートリノが観測されれば,素粒子物理学を超えて,宇宙論にも大きな影響を与える。

(3) は,素粒子が点でなく弦(ひも)であるという考えに基づき,重力を含めた素粒子の基礎理論を構築しようという研究である。 現在の素粒子標準理論は,相対論的な場の量子論をその枠組みとしているが,重力の量子論はまだ作られていない。 超弦理論はその可能性を持つ最も有力な理論である。

当部門では,これらの研究を通して,宇宙を構成する基本要素としての素粒子と,それらの間に働く相互作用について,その構造と本質を明らかにし,統一的な描像を得ることを目標とする。 ひいては,ビッグバンに始まる宇宙の最初期の歴史を解き明かすことにつながる。


kiri_16 構成員と研究分野

  • 武内勇司    ニュートリノ   (部門長)
  • 石橋延幸    超弦理論
  • 伊敷吾郎    超弦理論
  • 浅野侑磨    超弦理論
  • 原 和彦    ATLAS 実験
  • 佐藤構二    ATLAS 実験
  • 飯田崇史    ニュートリノ   
  • 廣瀬茂輝    ATLAS 実験
  • 金 信弘    ニュートリノ   (特命教授)
  • 吉田拓生    ニュートリノ   (連携教員,福井大学)
  • 池上陽一    ATLAS 実験    (クロスアポイントメント教員,KEK)
  • 松浦周二    ニュートリノ   (連携教員,客員教授,関西学院大学)
  • 佐藤勇二    超弦理論     (連携教員,福井大学)
  • 受川史彦    ATLAS 実験    (連携教員,副センター長)

  • ATLAS Experiment at the CERN LHC

    kiri_16 Tsukuba ATLAS Experiment page ATLAS実験 @ 筑波大学に関する情報


    Cosmic Background Neutrino Decay Searches and the Development of STJ Detectors

    kiri_16 COBAND Experiment page 宇宙背景ニュートリノ崩壊探索実験に関する情報


    Superstring Theory

    kiri_16 Tsukuba string theory group page 超弦理論研究 @ 筑波大学に関する情報


    kiri_16 主な業績

  • ATLAS 実験
  • ニュートリノ崩壊探索 / STJ 開発
  • 超弦理論


  • kiri_16 研究会等

  • 2024年3月15日(木) 2023年度TCHoU ワークショップ 素粒子構造研究部門セッション
  • プログラム
    日時: 3月15日 (金) 13:30 --
    場所:筑波大学自然系学系棟B118

  • 2023年3月16日(木) 2022年度TCHoU ワークショップ 素粒子構造研究部門セッション
  • プログラム
    日時: 3月16日 (木) 13:30 --
    場所:zoom オンライン
    13:30 王生尚志(福井大) ニュートリノ崩壊光子検出器較正用赤外線レーザーのビームモニター装置の開発 pdf
    13:45 熊倉泰成 HL-LHC ATLAS実験に向けたピクセルモジュールの信号遅延時間の測定およびそれを考慮した閾値の測定手法の確立 pptx
    14:05 守屋佑希久 COBAND実験に向けた高利得広帯域な極低温電荷・電流増幅器の性能評価
    14:25 高橋光太郎 PIKACHU実験に用いる結晶内バックグラウンドの評価 pptx
    14:45 柏木隆城 COBAND実験における反射防止膜の開発
    15:05 武内勇司 系外銀河による宇宙背景ニュートリノ崩壊光探索感度への影響 pdf
    参加者は,21人でした.

  • 2022年3月23日(水) 2021年度TCHoU ワークショップ
  • プログラム
    3月23日(水) 13:30 -- 18:15
    13:30 柳瀬 健太郎 HL-LHCに向けた放射線照射済みITkピクセルモジュール評価のためのクーリングシステムの開発 pptx
    13:50 比江森 友太 HL-LHC ATLAS実験用ピクセルモジュールの70 MeV陽子線照射環境下での放射線耐性評価 pdf
    14:10 飯坂 俊介 高輝度LHC ATLAS実験用ピクセルセンサー量産に向けた品質保証システムの構築
    14:30 斉藤 功太 HL-LHC ATLAS用ピクセルモジュール量産に向けたモジュールのバンプ接合の熱耐性評価
    14:45 原 和彦 ヒッグス粒子ーATLAS実験とこれからー
    15:05 休憩
    15:20 武内 勇司 宇宙背景ニュートリノ崩壊探索イントロダクション pdf
    15:40 守屋 佑希久 COBAND実験のための極低温増幅器の研究開発 pdf
    16:00 柏木 隆城 ニュートリノ崩壊探索のためのサブミリサイズ遠赤外集光器の開発
    16:20 山根 綾太 COBAND実験における反射防止膜設計のためのNbとHfの光学定数測定
    16:40 休憩
    16:55 大森 匠 SOIピクセル検出器を用いた KEK PF-AR テストビームライン用テレスコープシステムの性能評価 pdf
    17:15 五屋 郁美 新型LGAD検出器(AC-LGAD)の光検出器への応用に関する研究 pdf
    17:35 植田 樹 新型LGAD検出器(AC-LGAD)の放射線耐性の研究 pdf
    17:55 倉持 花梨 HL-LHC ATLAS用ピクセルモジュール量産 に向けた形状測定の精度検証と測定の効率化
    参加者は,22人でした.

  • 2021年3月23日(火),30日(火) 2020年度TCHoU ワークショップ
  • プログラム
    3月23日 14:00 -- 15:35
    14:00 中原 瑳依子(筑波大) COBAND実験に向けた極低温高利得電荷積分型前置増幅器の性能評価
    14:20 若林 凛(福井大) 宇宙背景ニュートリノ崩壊光子検出器較正用の光学系設計方法の検討 pdf
    14:45 前川 群(筑波大) COBAND実験のための ロケット搭載型遠赤外光学素子の設計開発 pdf
    15:10 山根 綾太(筑波大) COBAND実験遠赤外線光学系における集光器と反射防止膜設計 pdf

    3月30日(火) 13:30 -- 17:05
    13:30 原 和彦(筑波大) 素粒子実験でのシリコン検出器 pdf
    13:55 山内大輝(筑波大) LHC-ATLAS実験におけるトップクォークとボトムクォークに崩壊する荷電ヒッグス粒子の探索 pdf
    14:20 植田 樹(筑波大) 新型LGAD飛跡検出器(ACLGAD)の細密化と放射線耐性に関する研究 pdf
    14:45 休憩
    15:00 斉藤 功太(筑波大) HL-LHC ATLAS実験用ストリップ型シリコンセンサー本生産に向けた品質保証システムの改良 pdf
    15:25 石井達也(筑波大) HL-LHC ATLAS実験用シリコンストリップセンサーの試験量産中の品質保証に関する測定 pdf
    15:50 熊倉泰成(筑波大) 読み出し試験および形状測定によるHL-LHC ATLASシリコンピクセル検出器のバンプ接合品質評価 pdf
    16:15 村田仁慈(筑波大) HL-LHC ATLAS実験用pixelセンサーの量産に向けた品質テストの体制
    16:40鈴木尚紀(筑波大) PDD構造SOIピクセルセンサの陽子線照射による暗電流増加 pdf

    参加者は,27人でした.

  • 2019年2月4-5日(月・火)  第1回TCHoU ワークショップ

  • 2018年3月26-27日(月・火)  TCHoU 発足シンポジウム    第2日パラレル・セッション

  • 2017年1月23-24日(月・火)  第3回CiRfSE ワークショップ

  • 2016年1月18-19日  第2回CiRfSE ワークショップ

  • 2015年3月12-13日  CiRfSE ワークショップ


  • kiri_16 資料